三つの蕪の漬物


根菜類が美味しくなってきました。


蕪は今の献立に姿を変えて三回も現れます。


最初は聖護院蕪を自家製の千枚漬けにしたもの。前菜に蕪の千枚漬け寿司で登場です。寿司飯に平目の昆布〆、千枚漬けを外側にまいて棒寿司にします。


二回目は赤むつの若狭焼の焼き物のあしらいに赤蕪。菊蕪に包丁を入れて塩でしんなりさせ甘酢に漬けて添えます。赤むつの焼き物のアクセントになります。


三回目はご飯に添える漬物。地物の小蕪を一口大に切って塩漬けにした後、梅肉と醤油 酢 砂糖などで二日ほど漬け込んだものを日野菜漬け、大根の糠漬けと共にお出しします。


すべて漬物なのですが、三種類の蕪をそれぞれの味わいに適した漬け方で、さらにそれらに手を加えているのですが、どれも大きな自己主張をしないものですから、一つのコースに三回現れても下品にならないような気がします。有難い食材です。