エコ


冷蔵庫・冷凍庫は店に数台あります。ワインセラーの温度が不安定なので修理をしてもらうと冷却ガスが若干漏れていたようです。


二千何年かにはフロンを使った冷蔵庫は使えなくなるそうで、これから修理もままならなくなる時代がやってきます。それやこれやのお話を厨房機器屋さんとしていると、エコというお題目もある意味利潤追求、経済効率のために利用されているのはないかと思ったりします。エコは企業にとっては儲けの種でもあるのです。しかも地球に優しい、正しいことをしている・・・という黄門様の印籠まで持っています。CMではエコのために電球の買い替えまで推進するかのようなものもあったりします。


日本ではエコを倫理として捉える風潮もメディアにはみられますが、今までの経済活動を阻害するようなエコの運動は、倫理で押し通してもうまくいくはずがありません。30年前の卒論テーマが「企業の社会的責任」なんていう、当時は倫理倫理で押し捲っていた私でも、年齢を経て世の中の仕組みが少しは見えてくるものがあります。企業に倫理を押し付けるよりは、「こうすると儲かりまっせぇ」か「こんなことすると税金で大変でっせぇ」しかありません。そうやってエコが儲けの種になってしまうとしたら、やっぱり流行りにのっかるよりはまずは遠くから見ておきたいと思うのです。


というのは、板前風情のものすごく大雑把な感想です。