ヌーボーの裏側


休日に読んでいた堀賢一さんのワイン本によると、ボージョレ・ヌーボーは葡萄の出来いかんによっては補糖をしてアルコール発酵を推進することもあるのだそうです。考えてみれば売り出す日が決まっているということは、それまでにワインとしての形を作らなければならないわけで、摘み取りの時期を天候のために遅くするなんていっていたらワイン出荷に間に合わないということだってありえるのですね。とはいえ、樽熟、瓶熟を経てお金を生む一般のワインに比べて、摘み取ってすぐにワインにして完売できれば経済効率的にはこの上ない優等生でもあることに思いをめぐらせると、「お祭りだから」の経済効率に加担するのもなんだかなぁぁと思ってしまうのであります。まっ、自分からボージョレ・ヌーボーを買うことはこれからも多分ないはずではあるのですが。