ブルゴーニュ・パストゥグラン

clementia2007-11-24



今年のボージョレ・ヌーボーは飲まれましたか?


ブルゴーニュというと赤ワインはピノ・ノワール種、白ワインはシャルドネ種の単一種でワインが造られていることはよく知られていますが、ボージョレ地区のワインは主にガメイ種という葡萄で造られます。同じブルゴーニュでもヌーボーの味わいの違いは出来たて新酒のジュースのような感じだけでなく、葡萄の品種の違いによるのです。


ブルゴーニュのほとんどの赤ワインがピノ・ノワールでと申し上げましたが、ブルゴーニュ・パストゥグランと名付けられたワインについてはピノ・ノワールとガメイの二種類のブレンドで造られていてブルゴーニュワインの中でも特殊な存在です。個人的にはガメイを味わうならボージョレ・ヌーボーのお祭り騒ぎに乗じるより、パストゥグランでワインとして完成度を楽しむのはいい方法です。ワイン通に言わせると「パストゥグラン=安酒」のイメージが付きまとうのですが、ちゃんとした造り手のちゃんと熟成させたパストゥグランはかなりいいものなのです。


ワイン好きのお得意様女性グループに開けていただいたのは、「ヌーボーを開けるなら是非こちらを」とお奨めした「ブルゴーニュ・パストゥグラン 1998 ドメーニュ・メオ・キャムゼ」9年の熟成を経ていても若々しい果実香に溢れしっかりした味わいと骨格のある酸味。ちょっとした造り手のボージョレ・ヌーボーよりも安い値段で楽しんでいただけるブルゴーニュのスーパースター、メオ・キャムゼです。グランバンだけでなく、こういうワインをちゃんと熟成させて置いてあるのが心の中のちょっとしたプチ自慢。