飛露喜特選

clementia2007-04-27



福島県会津坂下の「飛露喜」は今若い方を中心に人気のお酒です。


三十代初めの若いご主人とお話しする機会があった時、「大吟醸はお造りにならないんですか?」と聞くと、「毎年造ってはいるんですが、まだ自信作とはいえません。胸を張って出せるようになってから出荷させていただきます」とおっしゃっていました。


吟醸酒ブームの昨今、大吟醸クラスをあえて出さない蔵、しかも味に納得してから・・・という真面目さに頭が下がりました。


その飛露喜が「特選純吟」と銘打って四合瓶の吟醸酒を初めて出しました。四合瓶のお酒も初めて、大吟醸とはいわなくても「特選」の言葉が蔵元ご主人の気合を物語っています。出荷されたのは深いお付き合いの酒店に極少量であると聞きます。


蔵元だけでなく蔵人もほとんどが二十代〜三十代前半と言う若さにあふれた蔵の、足元をしっかり見据えた酒造りの姿勢が見えるお酒です。