チョイワルはお金がかかる?
昨日お話したアンリ・ジロー・フュ・ド・シェーヌ グラン・クリュ あるサイトにこんな逸話が。
「おまかせのコースのみの店で、”飲物も適当においしいやつ”と頼んだら出てきたのがこれ”アンリ・ジロー・フュ・ド・シェーヌ グラン・クリュ”とんでもないやつが出てきた」 その後、すでにこのシャンパンについてたくさんの知識をお持ちのこの方は由来を述べた後、「その幻のシャンパーニュをいきなり出してくる主人とは一体何者なのだろう? 料理への期待がますます高まった」
とおっしゃっています。
ロバート・パーカーも知らなかったシャンパンも知っているというのはその筋(チョイワル)の方なのか?「とんでもないやつ」って値段が「とんでもない」じゃぁなかったのね。
もし田舎町の田舎料理を売りにする私ン処で、”飲物も適当においしいやつ”というご注文でアンリ・ジロー・フュ・ド・シェーヌ グラン・クリュをお出しすれば、請求書を見た途端「弁護士を呼べ!」と叫けばれるか、二三発殴られるに違いありません。私ン処で値付けすれば、たぶん五大シャトーやアンヌ・グロのリッシュブルーを同等の値段。”適当においしいやつ”は流行りに乗ったシャンパンにも詳しい方々にはそのクラスなのですね。負け惜しみを言うわけではありませんが、私ン処だってその値段のワインだって置いてはいますが、「今日は気張って」クラスの部類に入るシャンパンです。
仮に”飲物も適当においしいやつ”というご注文だったら、同じアンリ・ジローのフランソワ・エマールNVか、フランソワ・エマール・レゼルブ(写真のヤツ)をお出しします。このあたりなら料理との値段のバランスもいいはず。
しかし、東京っつーーのは恐いところだぁぁ。こういうシャンパンを飲むには田舎町の恐くてお値段の取れない料理屋へどうぞ。