綿屋の美山錦

clementia2007-03-05



昨年も紹介した一迫町(いちのはざまちょう)の綿屋さんの斗瓶、いつもの山田錦大吟醸斗瓶に続き、今年はお得意とする美山錦でも同じ斗瓶が出てきました。


こちらは純米大吟醸山田錦大吟醸) 米の違いがどこまで表現されているのか?といただいてみると、これが驚くほど個性が際立っています。このクラスでここまで自己主張が見事な二種類はめったに見かけません。


山田錦アミノ酸を感じるしっかりした味わいとアフターテイストのさらさらとした切れ味は、寝かせて初めて本領を発揮するものだと感じていました。一方美山錦の純米大吟醸は舌が収斂するような辛味と酸味(オレンジのような感覚といったらいいのでしょうか)に加えて、村祐に通じるような豊かなふくらみがあります。この値段帯でこういう味わいはいままで経験がありません。


即酒屋さんに「残り全部!」とお願いしたのですが、もともと3本しか手に入っていないお酒なのでした。山田錦も使えたのは4本のみ。「飲んだことがある」と酒通に自慢したくても量が少なすぎて一般的な知名度が極めて低い極上です。