漬物

clementia2006-08-26



京都からいつものように漬物が届きました。


しば漬け 水茄子 青瓜 茗荷 万願寺唐辛子 日野菜 


私では漬けることのできない漬物のプロの仕事が味わえる品物に、毎朝自分の処で漬けるヌカ漬けや塩漬けが漬物の基本になっています。ご飯のときの添え物ですからほんの一切れなんですけどね。



漬物は長い間悩みの種でした。地方都市では筋のいい「漬物屋さん」を見つけるのは至難の業です。電話帳で見つけた漬物屋さんにはすべて電話をしても、売っている品物は全国どこでも売っているパック詰めの漬物ばかり。自分の店で自信の漬物を漬けている店は本当に少なくなってしまっています。netなど盛んでない頃から様々な情報を手に入れては試してみたのですが、「これ!」と納得する漬物屋さんはなかなか見つからないのです。


結局京都の有名店から仕入れていたのですが、大きな商売をしている有名漬物屋さんの漬物は化学調味料や添加物が気になってすぐに止めてしまいました。よく「京都に出かけていい漬物屋さんを見つけた」とか「雑誌で紹介されていた店で買ってきたとか」「タクシーの運転手さんに教えてもらった店がおいしかった」などという話を聞きますし、実際お土産にもいただくことがあるのですが、少なくとも
「店で使いたい」とおめがねにかなう店は全くありませんでした。そう、一般の情報誌もタクシーの運転手さんも今ならネットの情報も料理屋レベルではお話にはならないのことが多いのです。


やっと満足を得た今の漬物屋さんは、有名旅館や料理店に品物を卸すような店だけあって、電話をすると「今の時期は○○がいいですね」とか「もう二日待ってくだされば○○が漬けあがります」ときめ細かな対応をしてくださいます。そういう店は全国展開するような大量生産も、夏冬関係なく茄子や胡瓜を漬け続けるようなことはしないのですね。もちろん「netで大盛況」ということも、「メディアに取り上げられて大繁盛」もなさそうで、それが安心してお付き合いできる決め手になっています。