活き白川

白川(白甘鯛)のお話は何度も何度もしてきました。私ン処ではお客様が「また白川ぁぁ」と冗談でおっしゃるほどの定番なのですが、そうおっしゃる方は白川がどこでも食べられる魚ではないこともよくご存知です。


で、
昨日、白川の2.2kgの活かしモノが手に入りました。底モノ(深いところに生息する)の白川は生きたまま運搬することは至難の業で、99%が氷〆になって入荷します。以前に何度か生きているものをいただくことが出来たのですが、2kgオーバーというのは初めてです。水槽を見たと同時に「おお!」と思わず口から出てしまうほど見事な魚です。経験上白川の活かしモノは1kg以下と1kgを越えるものでは身質に大きな違いがありますが、2kgを越えるものは未体験。さてどんな風に美味しいのでしょう。


と、
職人が一人ではしゃいでいるように見えますね。2kgオーバーの活かしの白川、たとえるなら、世界一周旅行用にエルメスで大きなトランクをオーダーする、とか、スワン社の50フィートのヨットをオーダーする、とか、ジョン・ロブで靴木型を作って3足まとめて注文する、とか・・・・っていうほど豪華な感じ(どれもわかりにくかったりして)


こういう魚を使えるってのは全く職人冥利に尽きます。さて、どなたに召し上がっていただけるのか?