ゴッド・ハンド

腰痛持ちの諸兄には皆それぞれに、頼みの綱とするゴッド・ハンドがいたりします。


整形外科の電気治療や牽引、シップ程度で治るものならよいのですが、東洋的治療を必要とする方は、整体や針、温灸、指圧、マッサージなどなど藁をも掴む思いで各所を訪ねます。が、ある方には有効な治療も別の方には全く効かないことも間々あるのです。


私には東京に中国整体のゴッド・ハンドがいます。「いい」と聞く治療はありとあらゆるものを経験した中で、最終的に残ったのがこの先生の中国整体でした。日記を書き始めた頃、最悪だった腰痛を3回の治療で見事に直してもらったものの、叫びだしそうになるほどの痛さを伴う荒療治なのです。それでも痛さのあとの好調を思うと一時の我慢も耐え忍べます。


で、
先日、二年ぶりに「グキッ」とやってしまって、ヨタヨタとゴッド・ハンドをたずねました。


ゴッド・ハンドの手になると、軽くいくつかのツボを触っただけで、「ああ、こことここですね」と完璧に患部を見つけた上に、「腰の痛さで気づいていませんが、こちらとこちらもやっておきましょう」と予備軍までケアしてくれます。今回は軽度のために治療の痛みも少し軽いのが救いです。


マイ・ゴッド・ハンドによれば、この業界、5年10年はまだひよっこ、20年くらいでやっとものになるのだそうです。よい師匠についた上で、2万体くらいの経験が必要だと、しかも重症患者をやればやるほど技術は高くなるだそうで、まるで板前の修業と同じようです。


私くらいの腰痛患者プロ(?)(経験15年)になると、針でもカイロでも整体でも、ツボとなる場所の触り具合で施術者の技量や経験値がわかってしまうことがあります。一回の施術で大概の直り具合を予想できるのです。マイ・ゴッド・ハンド、まさに私の頼みの綱です。