言い訳


お客様に対して言い訳をしないというのはプロフェッショナルの大事な要件であります。


「時間がなくていい仕事ができなかった」
「天候の関係で材料がそろわなかった」
「人手が足りなくて満足な仕事にならなかった」
「体調が不良であった」


お客様の知ったことではありません。


その日その時の予約をキャンセルさせていただかなくてはいけないというのは、親兄弟が死んだときくらいであるべきです。


時間が足りないといっても寝る間はあるはず、天候が悪くなることは予報でわかること、人手が足りなければやり繰りすればいい、体調管理ができないのも自分のせいであるのです。


・・・・・・・・・などとご立派なことをいっていいますが、一昨日金曜日前触れもなくいきなり熱が出始めて、咳はでる、頭は痛い、鼻はつまる。


「土曜日は若い連中にある程度任せて少し寝てよう」と思ったのですが、土曜日になると大事な仕事を任せられる上の二人が発熱でダウン、お休み。先を越されてしまいました。


こうなったら、熱があろうが、咳は出ようが土曜日日曜日の予約はこなさなければいけません。


舌の感覚も鈍くなっていますが、そこはそれ、経験が補ってくれます。


もちろんお客様には言い訳はしません。たぶん「あれ?今日は違うぞ」とも思わなかったと思います。


最悪の状況を切り抜ける技術というのも職人として大事な素養ではあるはずです。


月曜日の休みで絶対熱を下げてやる!