店構え


一見でも気軽に入ることが出来るか、いわゆる敷居が高い雰囲気で入りにくいか、店構えというは商売としては大事な要素です。


前庭、エントランスの設計をお願いした大橋鎮志さんには「フラッと立ち寄るにはちょっと入りにくい感じ」「予約をして、さぁ行くぞ・・・・と来店していたく感じ」というイメージをお伝えしました。


夜のお座敷の場合、近郊の人口の1%の方が相手で、できれば予約をお願いし、「とりあえずのビールと熱燗でお刺身ともう一品くらい」というお客様は無視し・・・・などという高慢で生意気な私の我儘を実現するには、敷居が分不相応にちょっと高いくらいも必要だと思ったのです。


そんな具合ですので、店の前で中を覗き込むようにして眺めるだけ方、入ろうかどうしようかウロウロ迷ってやめる方、軒先まで入って料金表を見て踵を返す方、玄関まで入って「一品料理はないの?」「予約してないけど入れる?」「以前から気になっていたんだけど入りにくくてね」とおっしゃる方などなど来店までのハードルが高い方はたくさんいらっしゃいます。


が、
ご紹介があったり、サイトをずっとご覧いただいていたり、お得意様に連れてきていただいたりして店の形態をご理解いただいたうえでご来店いただいた方は、リピーターになる潜在性がかなり高くなります。


自分のやりたい仕事のために、お客様をある程度選ばせていただくという意味でも、店構えというのはもの言わぬ自己主張としてかなり大事な要素だと思うのです。