ブレッツェル
フワフワの食パンもいいのですが、柔らかいだけの頼りないパンよりもしっかりした噛み応えのあるパンが好きです。
近頃ではドイツ風のライ麦を中心にしたどっしりしたパンが地方都市でも手に入るようになってきました。この地にもいい仕事をしていらっしゃる方がいるのですが、アルザス出身のパティシエ ベルナールさんに言わせると、「残念ながらブレッツェルがありません。でもこの頃ネットで送ってもらえるんですよ」
で、
試しに送ってもらいました。
ブレッツェルBrezelnのことをよく知らなくて、ブッシュがのどに詰まらせたアレの原型、ニューヨークの街路の屋台で食べたアレ・・・・くらいに思っていたのは大間違いでした。大体「プレッツェル」と思っていたくらいですから。
アメリカ人はやっぱり世界中の美味しい食べ物を変な風にこねくり回してしまうのですね。
ドイツで仕事を覚えた職人さんの作るブレッツェルは素晴らしく香ばしくて、パキパキではなくて、モッチリしっかりした食感で食べ応えがあります。
イタリアンもフレンチも中華も、下手をすると日本料理でさえ本来の姿が大量生産、コスト重視の経済効率と、お気楽な勉強不足にためになんでもアリのゆがめられた形に簡単になってしまいます。消費者もそれを不思議に思わないのです。
食べ物に関わる仕事をしている以上、美味しいものの本来の姿をちゃんと知っていたいといつも思うのです。
ブレッツェルBrezelnははまりそうです。