浜防風
今年もいただきました、浜防風。
大きさをそろえた丁度食べごろのもの砂浜で集めるのは大変な手間仕事です。
いただいた防風は当然のごとく砂まみれです。
流水にあてながら刷毛でもって一本一本きれいに洗っていきます。口の中に入れたときに一粒でも砂が入り込んでいて「ジャリッ」っとでもいったら、その一粒で料理は台無しになってしまいます。
農家さんでいただく野菜も土付きが当たり前、土をきれいに落とすところから仕事が始まるのですが、近頃のマーケットでは野菜はきれいに洗ったもの以外は見たりません。かえって土付きが付加価値となるのではないかと思うほど、家庭の食卓で土と野菜は結びつきません。
子供たちも野菜が土になっている知らないとしても不思議ではありません。
かごいっぱいの浜防風、軸の白い部分は生のままで酢味噌をかけて召し上がっていただきます。この分量の20-30人分、箸でつまめば20-30人が二秒で食べてしまう分量ですが、砂落としの掃除作業は3時間かかります。
摘み取るのに丸一日、掃除に三時間、食べるの二秒。。。。。美味しいものってそんなモンなんですね。