行列


この地のお客様は行列が嫌いです。


10分待つ、というだけでも別の店に行ってしまう・・・・のだそうです。東京近辺のラーメン屋さんの一時間待ちなど、有名ラーメン屋さんであってもありえません。


私ン処など夜の95%予約のお座敷と仕出し料理の店ですから、満席で予約をお断りすることはあっても形態的に「行列」は存在しえません。


が、
ランチを始めてみると「行列」に興味がでてきてしまいました。


まだまだ揺るかやにしか込み合わないくらいですので、忙しいのにこしたことはありません。


行列というのではないのですが、郊外の人気のおすし屋さんではランチに軽く100人をこなすのだそうです。


破格値の回転寿司屋さんは、週末になると行列が嫌いなこの地でさえ一時間待ちがあるそうです。


東京のお話ですが、先日伺ったパーク・ハイアット「ニューヨーク・グリル」はランチでも100人くらいのキャパシティが完璧に予約だけで満席でした。予約をしていない方は二時からでないと席が取れないのだそうです。浜松では閑古鳥が鳴く月曜日にです。


値段だけでもなく、美味しさだけでもなく、アクセスの便利さだけでもなく、サービスの充実だけでもなく、すべてのことが複合的に絡み合って「混む」人気店ができあがるのでしょうが、様々なタイプの混み方を見ると、「行列」の不思議にマーケティング的な側面(私の不得意な)から考えてみたくなります。


自分が食べたいランチを作ってみるから始めたランチが、せっかく始めたのだからこの地で、この値段でも行列ができる・・・・くらいに育ててみたい・・・・なんて無理だろうけど。


職人から見ると「行列」は不思議です。