煮込み
シチューの類は長時間煮込みことが原則ですので、つい家庭では敬遠しがちです。
メディアなどで15時間煮込んだとか、一週間かかって作り上げたとかいうと、至難の業、とても無理と思ってしまいますが、時間をかけただけ、15時間細かい作業を積み重ねたとか、一週間毎日一皿のために仕事をし続けたわけではなくて、ずっと火をかけていただけなのです。怖がることはありません。
休日の今日作ったタンシチューの簡単な作り方をひとつ。
皮むきの牛タンをフライパンで焼き、別の鍋にワインを注いで煮込みます。
タンを焼いたフライパンに残った油で、セロリ、にんじん、たまねぎを焼き目がつくまで炒めます。
炒めた野菜、缶詰のホールトマト、ドミグラスソース、フォンドボーを同量タンの鍋に入れて弱火で最低3時間煮込みます。
材料をそろえてあれば、煮込むまでにかかる時間は15分程度、簡単です。
タンが十分やわらかくなったら、鍋から取り出して、ソースを漉します。塩コショウで味を調え、タンを分厚く切って暖めます。バターをちょっと多めに投入して出来上がり。
昼ごはんのついでに煮込むまでの段取りをして、後は夕食まで放っておけばよいのです。
ホールトマトもドミグラスもフォンドボーも缶詰ですが、ちょっとした洋食屋さんには負けないくらいに美味しくできます。
シンプルなパスタと、ポテトのピュレ、グリーンサラダ、フォションのバゲット(フォションはやっぱり美味しい)にエマニュエル・ルジェの1997(試飲用)
美味しい。