趣味は読書


「趣味は読書」というほど本はたくさん読んでいません。


じゃぁなくて、「趣味は読書」という斎藤美奈子さんの本を読みました。(たくさん読んでないのはホントですが)

そもそものきっかけは、ベストセラーといわれている本を読んでいる人が私の周囲にほとんどいないことだった。


読みたくない。読まなくてもわかる。読むに値しない。〜〜〜こうしたベストセラー軽視の風潮はしかし、読書人の間に広くあまねく共有されているだろう。


皆さんは気にはしつつも、時間とお金を割いてまでは読みたくないと口をそろえる。それならば、と考えた。お忙しいみなさまにかわって、私がお読みいたしましょう。そして、内容をご報告いたしましょう。いわば「読書代行業」である。


かといって、斎藤さんはベストセラーを支えるのはめったに本を読まない人、読書ビキナーでとは言わず、読書量の多寡は、インテリジェンスの多寡とは必ずしも一致しないと、読書家=教養人も否定します。


ともあれ、ベストセラーをまな板の上に乗せばさばさと切りまくる姿はなんとも小気味いいものです。


こうなると、どんな本が槍玉にあがっているのか、自分はいわゆるベストセラー本に興味を持っていたかが気になります。


どうだどうだ、と興味津々で目次を見ると、やっぱり個人的には興味のわかない本が多いながら、ありました、ありました、「朗読者」「模倣犯」・・・・・よかった二つだけで・・・・・とはいいつつ、読み進んでいくと、書かれている内容はそんな単純なもんじゃぁないのですね。


本好きはマゾッ気たっぷりで楽しめる本でした。