吉野煮

clementia2003-02-07



吉野煮というのは本葛(吉野葛)でとろっとさせた煮物のことをいいます。


春を感じるころに美味しくなる烏賊を使った吉野煮を献立に載せてみました。


鮮度のいい墨烏賊と車海老、野菜はすべて洋野菜です。


篠原 鈴木農園のオニオン・ブランシュ、大久保 谷野さんの黄蕪、カーボロネーロ(黒キャベツ)、チーマ・ディ・ラーバ(イタリアの菜の花)


すべての野菜は前もって焚いておきます。烏賊と海老はほんの軽く火を通すだけにして本葛でとめ柚子をたっぷり振ります。


気に留めずに食べるとただの八宝菜みたいなもの・・・・だけなのですが、実は一つ一つに自己主張がある野菜と、生で食べても美味しい烏賊、海老の取り合わせです。


洋野菜だけでこの献立をやってみるのは初めてです。これまでは必ず和の野菜だけだったのに、近隣の力のある農家さんからいただくこれらの野菜が美味しくて、どこにでもある促成野菜に比べて使い甲斐があります。


先月の三浦大根はシンプルに大根そのものが主役、今月は個性派の競演・・・・・と理解していただけるように美味しく作らなくちゃ。