酒粕焼き
二月になると各蔵の酒粕をいただきます。
秋田 天戸 大吟醸の酒粕はこんな風に真っ白でしっとりした大吟醸の香りのある酒粕です。
まったく違うでしょ。
この酒粕は、こんな偉大なお酒を造るための粕です。
「昭和54年純米甘口果実香」
蔵でももう販売していない日本酒の歴史に残る名酒です。
この酒粕からできたお酒が二十数年の熟成を経てさらに偉大なお酒に変化していきます。
「甘口」とあるように達磨正宗さんの酒粕は魚を粕漬けにするためには最適です。酒粕をみりんでのばし、砂糖と塩で味付けをします。
で、
こういう三河産の赤むつをフィレにして強めの塩を当てて半日熟成させてから、ガーゼにはさむようにして酒粕に漬けます。
遠火でしっとり焼き上げ、仕上がった三河産赤むつの達磨正宗酒粕焼き、あしらいは長芋を梅酢に漬けたものです。
この日本酒の香りが馥郁とする焼き物には、達磨正宗さんのラベルなしの秘蔵酒(いただき物)をあわせれば、相性が悪いわきゃないです。
2月22日の日本酒の会でこの相性を試していただきましょうか。
達磨正宗焼きとでもいう私ン処の酒粕焼きは、実はお手ごろなお弁当の鰆の焼き物でも楽しめます。偉大な蔵の酒粕を使った鰆であることを知っている人はほとんどいません。