様々


正月休み中、ランチに伺った近所の天麩羅屋さん。お手頃価格と変わらぬ安定した味に、カウンターのみの小さな店のお昼はいつも満席です。


常日頃、「料理は素材である」「店は小奇麗でなければならない」などの主張はこの店の前ではガラガラ崩れます。


ランチタイムの¥1000の天丼は冷凍海老です。店は汚い訳ではないのですが、掃除が隅から隅まで行き届いているとはいえません。


それでも、丼は十分すぎるほど美味いのです。ぶっきらぼうに見える店の方々は実は気遣いがあり、仕事はとても丁寧です。


冷めてしまった天然巻海老の天麩羅のことを思うと、ランチにかっこむ丼は熱々のこの海老で納得できます。


長い時間をかけて家族が作り上げてきたこの店の「形」は、安くて充分美味いを実現してます。


帰りがけに小学生の子供の「ここ、また来たいな」のボソッと言った一言がすべてを物語っています。


見習わなくちゃね。


お客様にとっていい店であるかどうかは、画一的にはいい表わせません。