お飲み物は?


昨日の勉強会では中国料理とワインが取り上げられました。


双方の相性というよりは、フランス料理以外でもワインを使うための基本的な取り組み方・・・・というような内容でした。


出席者の多くは「ワインはよくわからないから」と腰が引けがちです。


フレンチの料理本を読むと、料理の説明の後に「この料理には○○産のワイン」などと添えられていることがよくあります。ソムリエでなくても、料理人が当たり前に自分の料理とワインとの相性を常に考えているという表れです。


全国に今ソムリエの試験をパスし、認定を受けた方が3600人いるのだそうです。その内2400人が女性、その多くはスチュワーデスだとか。


現役で何人の方がソムリエとして華やかな舞台で活躍なさっているのかはわかりませんが、浜松のような田舎町では、ソムリエさんがいるのはワインバーと一部のフレンチ・レストラン、ホテルに限られています。


ビストロや小さなフレンチ・レストランではソムリエさんを雇うのは大変で、シェフ自らのワインの知識に頼るしかありません。増してや、中華料理や日本料理店に飲み物だけを扱うスタッフを育てると言うのは容易なことではないというのが実情です。


日本酒、焼酎、ワイン、ビールなど食中酒それ自体のレベルは劇的に向上していて、お客様もその美味しさを十分認識していらっしゃる方が増えているなかで、料理店がそれについていっていないというのは辛いことです。


ソムリエとか利き酒師とかいう試験や認定などにこだわらずに、料理人はお酒のことも知っているのが当たり前、という状況が早くできなくてはいけないのでしょうね。


酔えばいい・・・・というお酒の考え方は明らかに昔のものです。


「自分の料理にはこのお酒がお奨めです」と自信を持って言える職人が増えてくれば、料理屋の形態も変わってくるはずだと思うのですが。