外国語


ネット上でお付き合いのある方が、「ぼくは英語ができませんので」と公言しながら、「ハリー・ポッター」と原書で読む努力をなさっているのを知ると、私の英語など赤ん坊以下、「何とか死なないための英語」くらいしかできませんとしか言いようがありません。


「私、それ、食う、いいか」
「それ、くれ、ひとつ、値引き」
「ふたつ、泊まる、部屋、あるか」


みたいなことさえ言えれば、死なずに外国旅行もできることはできます。


と言いつつ、「ハリー・ポッター」(英語版)は家族にも内緒でペーパー・バックを隠し持って読んでみようと思うだけは思っています。


昨日お見えいただいたお客様は、日本語の教師を育成する講師をなさっていらっしゃる方で、ランチを召し上がりながら「これからイタリア人に個人レッスンなの」とおっしゃいます。ボランティアで外国人に日本語を教える教室もいくつか持っていらっしゃいます。


聞くと、レッスン料というのは一時間800円とか1000円とかだと。


ボランティアですから、会場費さえなんとか出ればいいという料金設定なのです。それでも、「高い」という外国人がたくさんいるのだそうです。


異常に物価の高い日本で学ぼうとする外国人は、こういうボランティアを見つけたり、利用することが上手です。


「逆に私達に英語を教えてくれるボランティアってのはないんでしょうかねぇ」とお伺いすると、「そういうのってなかなかないんですよね。高い英会話教室に行くことになっちゃうんです」と。


周りを見渡すと、英会話学校に通ったおかげで流暢に英語がしゃべれるようになったという方を見たことがありません。結局高い授業料で外国人を養うためだけの学校のような気がするのですね。


どなたかボランティアで私に最低限失礼でない接待英語を教えてくれませんでしょうか。


「これ、美味い、食え」みたいな英語は店では洒落になりませんから。