休日の仕事


休日は絶対休む・・・・感の強い私なのでありますが、先週は「チーズ対談」の取材、そして今週は昼に調理師学校の講師として仕込みもいれて朝から6時間、その後勉強会の発表者として夜の十時半から夜中の一時半まで豊橋でお勉強。


「チーズ対談」でお話した高名な久保田敬子さんでさえ、「呼んでいただけるうちが華ですから」とおっしゃるのですから、講師をすることさえおこがましい私としては、休日とてありがたく、ありがたくしっかり仕事をさせていただかなくてはなりません。


それでもさすがに今朝の仕入れは寝不足でちとつらい。


調理師学校では「椀物」を中心にお話をしました。受講するのはほぼ全員が10代後半の若者です。


最初に、「ちなみに料理屋さんで煮物椀っていうのを食べたことある人」と私。


<ゼロ>


「じゃ、自腹でコースの日本料理を食べたことある人」とさらに。


<ゼロ>


そうか、調理師学校の生徒とはいえ、そういう子達だったのよねと改めて気持ち新たにしないと、職人の自慢話が空回りするだけの授業になってしまいます。


学校で習うことと、現場でプロが仕事をすることにどれだけの差があるのかということをお題目にして話を進めてはみたものの、果たしてどれほど意を汲んでくれたものか。


あわよくば、ひとりでも「弁いちみたいなところで修行してみたい」と思ってくれればしめたものです。お椀の汁を「うめーーー!」と皆驚いてくれたとはいえ、ここに到達するまでの道のりは誰も理解していないでしょう。


夜は打って変わって全員がオーナーシェフ(和洋中)と一人前の職人ばかりです。


「酢」と取り上げて、中華料理の若い職人さんと日本料理の私が酢料理対決・・・ではなくて競演をしました。


異種の職人さんが集まる時には奇をてらった仕事や、中華フレンチイタリアンをわかったようなふりをして取り上げた仕事をしたら大恥をかいてしまいます。


お披露目したのは「赤むつ卯の花和え」「巻き海老・キーウイ・鴨・アボガドの黄身酢和え」「蟹の砧巻き 肝酢」など普段店でやるごくごくオーソドックスな仕事ばかりです。


仕事の難しさをしるメンバーは、最後の一人一人の寸評でもやさしいお褒めの言葉ばかりをくださいました。


私としても、中華料理の仕事が間近でしっかり見られて勉強になる一時でありました。


今日の昼寝は気持ちよく爆睡になりそうです。


これで、明日は「奥様料理教室」 終末の日曜日も同じような仕事。


お話をいただくうちが華だから。。。。ちゃんとやります。