休日の楽しみ


「休みまで料理を作っとるのか」と笑われてしまいそうですが、休日は異種分野の料理を作るのが楽しみのひとつでもあります。


今日の夕食に、最近入手した名店「グリル満天星」の名料理人窪田好直さんのレシピ本を参考に、オーソドックスなクラムチャウダーと、イタリアンの影響があるビーフカツを作ってみました。


さすがに一流のの職人さんの仕事には一本筋が通っていて、実にわかりやすい上に説得力があります。本の内容もデザイナー、コーディネイターの力があってシンプルに上手くまとまっています。


これなら、素人がいきなり挑戦しても間違いなく仕上がります。


ちょっと前の休日、パン粉にパルメジャーノ・レッジャーノを混ぜる子牛のカツレツを試したときには、ソースはシンプルにレモン、もしくはキノコのクリームソースでした。


今回のビーフカツも一般的なカツレツではなくて、パルメジャーノを混ぜた上にドミグラスソースで食べるものなのですが、子牛と違って厚切りの牛肉ですと、案外ドミグラスソースによく合っていました。こういう試みも長い試行錯誤の上で窪田さんのオリジナルになったのだと思います。


ワインはお得意様から頂戴して、旅の疲れ(と言っても車で数十分)を癒してあげてあった、ボルドー、マルゴー村のシャトー・ジスクール1970年。


三十二年も前のワインだと言うのに、色も味もまだまだ若々しささえ感じるほどの濃縮された味、カシスや土の香り、長い余韻。このワインに熟成の終焉はあるのだろうかと思うほど永遠を感じさせてくれる素晴らしい体験でした。


ドミグラスソースとの相性は決して悪くはないのですが、こういういいワインに出会うと、マリアージュを超えたところで料理もワインも両方美味けりゃいいじゃんと、単純に納得してしまうのでした。


映画「オーシャンズ11」を見てきました。初めてソダーバーグ作品を普通に楽しんだ気がします。こういう映画を作ってもきちんとスリリングで面白い作品ができるのね。


オールスターキャストにありがちな消化不良なところが少なくて、思ったよりずっと人気役者一人一人がソダーバーグ監督を尊敬して、駒のひとつとして参加しているように感じました。