同じ意見


休日を利用して、静岡の食材屋さんと酒屋さんへ仕入れに行って来ました。


地域が違うと料理店とそれを利用するお客様の質も違ってきます。当然、集まる食材にも微妙な違いがあって面白いものです。


始めて伺った食材屋さんの若いご主人は、落ちつきのある思慮深い感じの方です。


扱われる食材や調理法、静岡の土地柄の話などためになるお話をたくさん聞くことができました。


「ところでこの地で、食事に行くのにお奨めしていただける和食屋さんはどこでしょう?」と私。


「そうですねぇ。親方にお奨めできるのは○○さん、○○さん、○○さんでしょうか」


一軒はすでにニ―三回伺っているお店。他の二軒もお客様のお話や器屋さんのお話などで注目していた店でした。


頭のいい方ですから、私との話の中で、私の店の事や食に対する興味などを的確に判断なさって、見合った店を教えてくださったのでしょうが、私が職人としてすでに注目している店と、食材屋としてのお付き合いの中で評価している店がピッタリ一致しているのは面白い事です。


いい店を判断するというのはそういうことなのでしょうか。


プロの判断が素人の人気と一致しないかもしれない、という落とし穴にも気を配らなければいけないのですが。