ワインのように美味しい


吟醸酒を表現するのに
「ワインのように美味しい」
「ワインのように飲みやすい」
「ワインのように香りがいい」
などなど


ワインを引き合いに出す方が多くいます。


おいおい、てぇことは
ワインの方が美味しい?
ワインの方が飲みやすい?
ワインの方が香りがいい?


別に揚げ足を取るわけではないのですが、ワインにはワインの、日本酒には日本酒のよさがあるのは当然です。


確かに15年くらい前までの日本酒のイメージを考えると、ワインの軽やかさ、喉越しのよさ、香りの高さは日本人にはとても上品に思えたものでした。


が、
歴史はないものの、昨今の日本酒の表情の豊かさは間違いなく世界に誇るべきものです。


私ン処へ見える外国からのお客様に日本酒をおだしすると、99%の方々に
「日本酒というのはこんな美味いものなのか」
「これほど変化に富んだ味だとは知らなかった」
「虜になる」
などなど
絶賛の言葉を頂きます。
誰一人として「ワインのように美味しい」とはおっしゃいません。日本酒その物に敬意を表してくださるので、日本人としてとても誇らしい気分に満ち溢れます。


どうせ日本酒をワインにたとえるなら


「シャブリのような切れ味だ」とか
「ソービニヨン・ブランにも似た香りを感じる」とか
「熟成したミュルソーのような奥行きを感じる」とか
「モンラッシェにも充分対抗できる」


ハッタリでもいいからこんな風にいって見たらかっこよくありません?同じ穴のムジナかな??