野菜の時代


業界ではこれからは「野菜の時代」であるといわれています。


専門誌などでも、和洋中問わず野菜をメインにした献立や店が取り上げられています。


昔から日本料理、中華料理には精進という優れた野菜料理が存在しますが、今言われる「野菜の時代」というのは野菜のしっかりした味わいを生かす料理という意味が込められています。


私自信、メディアに言われるまでもなく、若い力のある農家さんとのお付き合いや、物流の劇的な変化の中で優れた野菜が手に入るようになってからというもの、様々な取り組みを繰り返してきたつもりです。


先月の献立では「白ダツの梅肉掛け」、今月は「じゅんさい(広島産)」「万願寺唐辛子 天白椎茸の煮物」「水茄子(大阪 泉産)」などを使っています。


出来る事なら、野菜だけの一品を献立の中に組み入れたいと思っているのですが、献立を組み立てる能力でも、調理技術という意味でも越えなければならないハードルは私にとってはかなり高いものです。


それでも奇特なお得意様に「野菜がいいねぇ」などとおっしゃっていただくとすぐに舞い上がってその気になってしまいます。


その気になったり、落ち込んだりしながらさらに野菜を見つめていくつもりです。