労働条件


飲食業の労働条件と言うのは案外厳しいものです。


私の修行時代、(20年以上前のことですが)朝の始業は9:00、新人(ボンチャンと呼ばれていました)の二年間は30分〜1時間まえには調理場に入って下準備をしていました。


昼のランチタイムが終わる14:00から13:30までが食事も含めた休憩時間。


その後、22:30〜23:00の終業までびっちり働きヅメでした。


それが忘年会シーズンになると6:00〜7:00の始業となります。


修行と言う名のもとですから給料が安いのも当たり前、もっともたくさんお金を使う間もありませんでした。


皆が同じように仕事をしているので、そう言うものだと思っていましたし、ここでがんばれれば結構通用するのではないかという根拠のない自信もついたような気がします。


今、自分の店ではそんなに厳しくては若い者はついてこない、かわいそうだというだけでもないのですが、もうすこし緩やかな労働時間です。女性のスタッフが増えたということも理由の一つです。それでも、一般的な職業に比べたら、長い拘束時間、立ちっぱなし仕事、安い給料というのは変りません。


ところが、昨日行ったいつもの勉強会で他の店の状況を聞いて見ると、8:30-23:00、休憩時間20分位、とか、キャパシティ40人の店で調理場二人(ご主人と21歳の若い女性)とホール二人などというさらに厳しい仕事を仕事をしている人ばかりでありました。


若いスタッフががんばってついてくるというのも立派ですし、スタッフを魅了するご主人も凄いものです。


もっとも、私自身の仕事は朝7:30の仕入れから14:00までの仕込みと昼の仕出し、2時間の休憩の間に昼寝と一時間のウオーキング、16:00〜23:00までの仕事というペースはずっと変りません。このくらい働いてやっと借金が返せると言うペースです。疲れ果てて死んじゃったら、保険で借金を賄います・・・・・ハハハ。