お椀
お椀が半年かかって10客だけ出来あがってきました。
「尾長鳥」の銘がついています。
少々大ぶりの煮物椀として使います。
たった10客でも私ン処としてはキツイ思いをして手に入れる品物です。
器の中で一番高価なのがお椀なのかもしれません。
このお椀と作ってくれた輪島の業者の話では、京都の誰でも知っている有名料亭でこのクラス、もしくはこれ以上のものを20種類、各二十客づつ仕上げたそうです。合計400客。
一客○万円-○十万円、総計○千万円の買い物です。
同じく、東京の超高級料亭では一客○十万円のお椀を100客、総計○千万円。
あまりのレベルの違いに唖然としてしまいます。
借金してでも器は・・・・などといってもン千万円では確実に店はつぶれます。
どうしたらこういう志を持てるのか・・・・ああ。