古酒再々
さらに古酒のお話。
古酒といっても様々あります。こういうサイトをご覧になれば知識は深まります。
常温で5年以上寝かせたような独特の味わいがある古酒のお話はまた後日として、低温で寝かせたいわゆる熟成酒には美味しい物がたくさんあります。
私ン処の定番
黒龍「しずく」「ニ左衛門」「石田屋」
初亀「亀」「斗瓶大吟醸」
などは蔵で3年以上寝かせた物です。
他にも
銀嶺月山「万年雪」
須藤本店「花薫光生もと三年熟成」
などなどなど
また、蔵では一般的な大吟醸として販売された物を酒屋さんが寝かせることがあります。
それが、4月19日の日記にあるような大吟醸です。
どれも人気の高いお酒ばかりですから、もちろん売れ残ったようなものではなくて、あえてかなりの低温の冷蔵庫を使って寝かせてあります。
造り手自身も酒屋さんも「この大吟醸が何度の温度で、何年後、どのような味に仕上がるのか」というのはまだ未知数というところがあります。
ボルドーワイン、ブルゴーニュワインのように、この造り手のこの年の物の飲み頃は19○○年というような定番はまだないのです。
この分野の大吟醸の熟成には、蔵元と酒屋さん料理店の気長で熱心な努力が必要です。
もっともっと日本酒を美味しく飲んでいただくために志の高い方々の研鑚は確実に進んでいます。