メディア


料理の鉄人」を頂点にするように、料理店もしくは料理人とメディアとの関係は新しい時代を迎えています。


それは、日本酒やワインでも同じようなことが言えます。


やけによくTVや雑誌で見るなァという料理人や店の中には、・プロデューサーという方々と契約している方もいます。


契約を結んだ上で、メディアへの登場や扱われ方の調整をしたり、紹介をしたりします。


どう言う風に、どれくらいの頻度でメディアに登場するかで、店としての売上も、個人としての収入も変ります。番組や記事の全てが実力があるから、人気があるからだけでメディアの側から話を持ちかけるばかりではないのです。


頻繁にTVに登場するから美味しい物を作ることができるわけではもちろんありません。


その方がたくさんTVに登場していると言うことは、あまり店にはいられないということですし、その方に実力があっても、本人がいない店でどれだけその味が表現できているかは、料理そのもの実力とは別の努力が必要です。


引退したジョエル・ロブションが「もうメディアのための料理は作らなくてすむ」と言ったとか言わないとか・・・


味や店作り、営業行為というマーケティング活動と同等に、メディアもマーケティングの一部なわけで、それを理解し、納得した上でなければその方や店は語れません。


そろそろ、視聴者もテレビに出ているから美味しいと、単純に思いこむほどバカではないということも認識しておかなくては行けないのでしょう。


食の分野でもメディアをいかにコントロールするかが、成功の大きな鍵となってくる日が近いと思います。


もちろん、末端の私達のような仕事をしている人間には未だ関係のないことですが。