ヴェルジェの1995
いい赤ワインに熟成が必要なことはもちろんなのですが、白ワインにも、というより、白ワインにこそ熟成は必要です。
などとりっぱなことを言っていますが、やっとこの3-4年でそのことが身にしみてわかってきました。
ミュルソー、ピリニー サシャーニュモンラッシェ、シャブリクラスは、熟成して初めて美味しさが現れてきます。プイイ フュッセ、サントーバンでも同じです。
しかし、実際の話、市場には熟成した白ワインは量が少ないし、あってもお高いのが現実です。
せめて料理店は、がんばって自分の所で熟成をさせてあげてからお客様に味わってもらいたいものです。
で、
ジャン・マリー・ギュファンス ヴェルジェの造ったピリニー モンラシェ レ スール ピュイ1995をリストに載せる前にお得意様に味わってもらいました。
実は半年ほど前に開けてみて、「もうちょっと」という印象を持っていたものです。
酒石酸がウヨウヨしていて、グラスに注いだと同時に「おっ!」と思わせるような香りと、黄金色をしたカラー。
手に入れた当時とは別の飲み物に成長していてくれました。
美味い!!
ヴェルジェ自体、日本に出てきてまだ10年そこそこです。
ずーーーと追いかけてきたとはいっても、しっかり熟成させられるほどワインに古い歴史がありませんでした。
たぶん、このピリニー モンラッシェはこの後5年はさらに美味しくなっていくだろうと思います。
1995年をあと十年も持っているほどたくさん買っていなかったのが悔やまれてなりません。
1996年はさらに長い熟成が必要だと思っています。さて、私も、ワイン好きのお客様もそれまで待つことができるか?我慢のしどころです。