審査員
今日、講師も勤めている調理師学校の、「調理コンクール」の審査員をやってきました。
一年課程、二年課程の日本料理を選考する生徒たちの力作です。
学校で習っているいるとはいっても、素人に毛の生えた程度、さまざまな思い入れを、四苦八苦して料理に表わしているしているのがよくわかります。
時間を掛けて熟考し段取りをふまえいて、てそのまま料理店で使えそうな作品、素人らしさが素直にでている作品、一生懸命やっているのに空回りしている作品、明らかにやる気のなさが現れている作品。
おそらく、ほとんどの生徒さんが、商品価値まで考えた上で料理を形作ったのは初めてではないかと思います。一皿の料理を作ることはあっても、コースなり定食なりの形を作り上げるのは案外難しいのです。
やってみて、きっとその道のりの厳しさを実感しているはずです。
お足を頂戴して、生活をしていくというのは大変なことなのです。料理だけとってもそうなのですから、店つくりとなったらえらいことです。
恐ろしいのは、調理師学校で完成させた作品を見ると、その生徒さんの将来の姿まである程度予想できることです。
この学校の卒業生が、毎年1〜2人私ン処の調理場へ入ってきますが、コンクールの作品レベルの高いものは、調理場にはいってからも意識が高く、集中力もあります。当然、仕事も早く覚え、ものになる可能性が高い。ところが、作品レベルが今一つという生徒は、一生懸命さがあったとしても資質が伴わなわず、悪くすると一年も経ずして道半ばであきらめてしまうことがあります。
来年の内定者はというと、すばらしくレベルが高い。
楽しみ。