魚介類にチーズ

有名イタリアン リストランテのシェフが言っていました。


「日本のイタリア料理の水準は本当に高いものだが、魚介類にチーズを使うのが変だということを知らない料理人が多い」って


ペスカトーレや渡り蟹のリングイネに、当たり前のようにパルメジャーノ・レッジャーノをかけていませんでしたか?


私はしてました。だって出してくれるもんはかけなきゃって思うじゃないですか。


イタリア人シェフにとっては、海老の天ぷらにダボダボウースターソースをかけて美味い美味いと食べているようなもんなんでしょうか。


たとえば、博多の人が東京で博多ラーメン(長浜ラーメンって言うんですか?)を食べて「こんなもんじゃナか!」と思ったり、大阪の人が東京でうどんを頼んで「こんな真っ黒いもん食えへん!」と感じたりすること以上に、外国との物理的距離感と民族性の違いの溝は深いものです。


私など、「うまけりゃいいじゃん」という節操のなさを基本にしていますが、外国の料理を肌で知らずにお客様に出すことには危険を感じています。


そこんところをずっとクリアしつづけながら、料理を提供しつづけるって本当に難しい。料理を作る側の意識の高さがなければ、へんてこなものをお客様に提供してしまいます。