白衣


友人のシェフと美味しい店情報を交換しあっていました。


「○○結構うまいって評判だけど、どう?」と私


「えーーー!そうかな?あの店のご主人小汚いじゃん」とシェフ


確かにそうらしい。


と、見渡してみると、薄汚れた白衣を着ている主人、職人がいる店の何と多いことか。


カウンターのある店で、お客さまの目に触れるのに身綺麗にしていないのは問題外です。


白衣なら白く、中に変なカラーシャツやポロシャツ、模様入りのTシャツのようなものを着ず、タイをするならキチッと結ぶ。当たり前のことなのに日々実行するのは難しいものなのか??


食材に対する気持ちと同じで、「まあこのくらいでいいや・・・」という一つの妥協がすべてに繋がるような気がします。


職人が小汚くて美味しい店は多くはありません。身綺麗でないことへの嫌悪感が、味に対する印象まで変えてしまっているのかもしれません。


例えば、「レ・ドゥエ・カンパーネ」、ご主人のたかさんは白いTシャツにエプロンだけ、マダムのモニカさんは白いシャツにタイトな黒いスカート、これだけなのにシンプルでキリッとした美しさがあります。「この人達が作るものが不味いわきゃないな」と思えます。


イタリア人とイタリアにぞっこんのカップルには、美しくあることはなんの説明もいらない当たり前のことなのでしょうか。


かっこいいな。
二人とも中身がいいってこともあるんだけど。