茄子とバージンオイル
賀茂茄子、水茄子、仙台長茄子なんて、私ン処では産地特定のうまい茄子を使うことを命題にしています。
が、
この時期、何でもない普通の茄子でもおいしいものです。
昨日のお総菜。
薄切りの茄子を、テフロン加工のフライパンで両面をこんがり焼いて、エクストラバージンオイルと塩胡椒。
こんな単純な物がなんでこんなにおいしいの?
っていうくらいおいしい。
もうちょっと、もうちょっと、つい茄子のおかわりをしてしまっていました。
バージンオイル、塩、胡椒も凝りまくれば、おいしさは倍増します。
野菜がおいしくてたまらなくなったのは、年を取った証拠?
何回か接待で利用してくださっている、去る大会社の支店長さんがプライベートで見えました。
「黒龍のしずく、ください」
(神亀の大古酒をお出しすると)
「神亀・・・・蓮田でしたっけ?」
(精米歩合の話になると)
「ダッサイ(字をわすれました)なんて精米歩合すごいよね」
詳しい、詳しい。でも、ひけらかす様子は微塵もない。
接待の時には、おくびにも出さない日本酒の知識が、溢れるように出てきます。
しかも、普段お酒は沢山は召し上がらない様に思えたのに、実際は強い。
「えっ、ホントはお詳しいんですね」
「ちょっと好きなだけですよ。接待の時にそんなこと見せたってしょうがないし、酔ったら接待にならないから」
酒好きはいいお酒を出されたり、周知の蘊蓄話を聞くと、つい場を忘れて能弁になるものなのに自己抑制はたいしたものです。
ちょっとした言葉の端々で、たいがいの素性は読めると思ったのに、まだまだ甘いな、自分。