ハモ

梅雨の雨をすってハモはうま味を増すといわれます。


2〜3日前からやっと地物のハモが入ってきました。


様々な料理方法があるハモですが、今の時期はまずお椀です。


骨切りをして、刷毛で薄く切った身一枚一枚に葛を打ちます。湯に通すことで白い花が咲いたようにプワッと丸まって「牡丹ハモ」の出来上がりです。


牡丹ハモに、ちょうど時期の蓴菜、青柚の香り、それ以外はいりません。


地物、活き物、600〜800gでなければいけません。その条件に合わなければお椀にはならないと思っています。ピッタリ合ったときのハモを使うと、これ以外に夏のお椀は存在しなくてもいいな、と言いたいほどおいしいものです。