人身御供


毎年4月から5月までの間の一ヶ月くらい、調理師学校から研修生が来ます。


実際の職場を経験させようというカリキュラムのひとつです。


今年は19歳の女の子。


近頃の若い者は・・・・などと言う声はいくらでもあるものの、初めての調理場という雰囲気に彼女の緊張はありありと見えます。


研修初日の朝、この彼女のお母さんから「よろしくお願いします」とお電話を頂戴しました。


最近の親御さんはこういう気遣いができる方も少なくなりました。


ご両親はサラリーマンと地方公務員だそうで、お母さんにしてみればハラハラ ドキドキでしょう。


大事な娘を「飲む 打つ 買う」悪の巣窟に送り出す、といっても過言ではないくらいの心持ちではないでしょうか。


二昔前の職人の世界などそんな雰囲気のところも多かった聞きます。素人筋の方が職人ばかりの調理場をそんな風に思っても不思議ではないかも知れません。


さて彼女、どんな風に料理してやろうか・・・・デヘヘヘヘ