芋の本質


冬、天候が荒れてくると途端に魚の入荷が少なくなります。


昨日も仕入れ先の魚屋で「使うべき魚がない!」
予約は満席。
「この天気じゃねあ・・・・」と半分あきらめつつ2件目の魚屋で奇跡的に「あった!」
2.5kgの平目と4kgの刺身にできる鰆。一本づつ。


ホッとしました。


お客様は「海が荒れてるからしょうがないか・・・」とは言ってくださいません。
みえたその日の素材が常に最高でなければいけません。


毎日「こんないい平目は年に何回かしかありません」
とは言えないけれど、


ちょっとでも、
「素材の質をちょっと落として儲けよう」とか
「このくらいの差はお客にゃわからないから」
などと思ったらout!
完璧にoutです。
そこン処は肝に銘じてます。


紹介していただいた鹿児島の酒屋に連絡をいれまいした。


ともかくこの地では焼酎の情報が皆無です。
ですから、全国的メジャーな焼酎に頼るしかありません。
とはいってもどれも入手には苦労します。


電話でお話しすると、
それまで評価していた芋焼酎が実はそれほどではなかったり、
長期熟成の新しい試みがあったり、
黒糖の小さな蔵を教えてもらったり、


私など芋焼酎のおいしさがやっと少し見えてきただけですから、実に心強いアドバイスばかりでした。もちろん、数種類のお勧めを送っていただくようにしました。


続けて二人の薩摩人とお話しして
気さくななかに、てこでも動かない一本通った筋を感じました。
力強いというのか、絶対信頼できる安心感がありました。


芋の本質は彼らに教えてもらえるかもしれない。