1泊の修行その5


今回の修行(?)のメイン イヴェント
「タイユバン ロブション」(恵比寿ガーデンプレイス


キャビアジュレとカリフラワーのクリーム
フォアグラのエギュイエットのグリエ冬野菜と共に
ブルターニュ産オマール海老の栗とトリュフ入りココット鍋蒸し
生鱈のポワレ数種類の香味野菜と共に
ポーイヤック産子羊の背肉旬の小野菜のココット
チーズ各種
パイナップルのキャラメリーゼバニラソース
ワゴンの各種デザート
エスプレッソ


クリュグ
オーセイ デュレス’90
(マダムビーズの個人畑 ドメーニュ ドゥルブネイだっけ?)
ランシュバージュ’83


日本料理の盛りつけの繊細さに比べ、フレンチはーーー
などという輩は
キャビアとカリフラワーのクリームの皿を見てからおしゃってください。


高いフォアグラを食べるならアンキモで同じ味がーーー
などという輩は
このフォアグラを食べれば考えが変わります。


オマールなんて伊勢エビに比べればーーー
などという輩は
ブルターニュのオマールを食べてから口を開いていただきたい
さらに、伊勢エビを刺身でしか食べてない人は
「志摩観光ホテル」の伊勢エビも食べてから口を開きましょう


フレンチなんて鮮度の落ちた魚をソースでごまかすーーー
などという輩は
この生鱈を食べてから考え直してください
鱈は火を通すことでさらにうま味を増します。


霜降りの和牛に比べたら羊なんてーーー
という輩は
ポーイヤックのアニョを食べてから出直しましょう。


さらに
ウオッシュタイプのチーズは臭くて匂いをかぐのもイヤだ
という方(輩ではない)は
是非、熟成のタイミングをきちっと計ったものを食べていただきたい。
実を言えば私
くさーーーいやつでもOKなのですが
今回いただいたのはまったく別格。
熟成のベストタイミングを教えていただきました。
目から鱗


さらに
変に京風こそ上流の日本人向けなどと勘違いして
フレンチも関西風薄味を目指そうとするシェフの皆さん
うまいワインがあるときのしっかりした料理の味の手応えを
もう一度見直してください。


さらにさらに
タイユバン ロブションに比べれば
味はコートドールの方がとか
サービスのレベルはレカンの方がとか
ワインはアピシウスの方がとか
コストパーフォーマンスは北島亭の方がとか
雰囲気はジョージアンクラブの方がとか
すぐ否定的に比べたがる皆さん
これらのハイレベルな店は否定的に考えるだけで
お金を損してるようなもの。
高いお金を払うんです。
批評する努力より
今のこのひと皿を充分楽しむ、上質のお客になる努力をしましょう。


かくして
今回の修行のフィナーレをかくも輝かしく迎え
エピローグは新幹線内の心地よい眠りとなりました。