ワインは趣味の・・・


主にフレンチレストランの名店にはすばらしいソムリエがいらっしゃいます
サービスマンということをしっかりわきまえつつ
お客様をくつろがせ
料理の予算 身なり ちょっとしたそぶり
会話の中で見えるワインへの思い入れようと好み
お連れ様との関係などなど
瞬時に判断してお勧めすべきワインを2〜3種類に絞り込む


お勧めを聞いたとたんにソムリエの力を感じる人
テイスティングをしてその力量を知る人
様々ですが
いずれにしても日本料理にはこういうすぐれた逸材はまだ育っていません


私ン処ではそこそこ長いことワインを扱っています。

こういうすぐれたソムリエに良いサービスを受けるたびに
「ウチのこんなんでワインを扱っていていいのかな?」
と不安になります


総合的な勉強をしたわけでもなく
ソムリエの試験にチャレンジしたわけでもありませんので
ワインは自分の好みだけ(?)<舌を信じて(???)
集めたものだけです



つい「ワインは趣味の・・・」と逃げをうってしまうことがあるのですが
下手な知ったかぶりソムリエにゃ負けねえぞ(<言い過ぎです。<嘘です)


まっ
ともかく ともかく
趣味・・・と言ってしまうくらいですから
思い入れのある造り手のワインには見境がなくなってしまいます


秋に入ってだぶついてきているワインが出始めているのですが
こんなのはほおっておいて


また、分不相応なワインを買ってしまいました
メオ カムゼ
ヴォーヌロマネ ブリュレ’95
ヴォーヌロマネ レスーショ’95
ヴォーヌロマネ クロパラントゥー’94
ヴォーヌロマネ ブリュレ’88


ドメーニュ ロマネコンティ
エシェゾー’96


ロマネコンティのエシェゾーはご存じの通りの名品


メオ カムゼは以前にも何回も書いた超思い入れワインの造り手
ヴォーヌロマネ クロパラントゥーは世界中のマニアがあこがれるワイン
(まだ、飲んだことない 聞いただけで血が騒ぐ)
ブリュレにいたってはたった0.3hの畑から作られるワインです
しかも、ブリュレ’88は
この年を最後に引退したアンリ ジャイエという神様が作ったワイン
’88はどんなにすぐれているという評判でも
その後の素性がわからないので
ものすごーーーく心配なのですが
次ぎに出会える可能性はかなり低い
「買っちゃえ 買っちゃえ」
「売れなきゃ自分で飲んじゃえ!」
悪い病気がまた始まってしまいました。
ほんとは全部しっかり熟成させて自分で飲んでしまいたいけれど
コレクターといっしょで持っているだけで幸せになってしまう。
これじゃいつまでも「趣味です」
すぐれたソムリエの資質なんてそれこそ分不相応です。