日本酒のヴィンテージ


最近の「ブルータス」の記事に「日本酒にヴィンテージはあるのか」
というような記事がありましたが、
今回のお話はちょっとニュアンスが違います。


最近では日本酒でも古酒 熟成酒が、かなり多くで回るようになりました。
熟成酒では大吟醸を3〜5年冷温で寝かせることで
味の角をとってうま味を引き出すことをします。
ひね味を楽しむ古酒とは違います。


私ン処では代表的なものに
初亀「亀」秘蔵大吟醸
黒龍「しずく」「二左衛門」「石田屋」
菊姫大吟醸」「吟」「黒吟」
などがありますが、
確かにこれらのお酒の一年目、新酒の状態と寝かせたものを比べると
圧倒的に寝かせ熟成させたもにうまさで軍配が上がります。


で、昨日回してもらうことができた
「義侠1986」
冷温で13年寝かせた品物です。
銘酒「妙」などで定評がある義侠の熟成なのですが、
13年という月日を感じさせない若々しい味わい
口一杯に広がるパワー
角がとれるという熟成感ではなく、味わいを増すという熟成なのでしょうか?
今のところ私の範疇では計り知れない初めて感じる成長のしかたです。
13年という月日は
ラベルに書かれた「一級酒」の文字に見られます。


シャペル シャンベルタン’92(ドルーアン ラローゼ)いただきました。
ボルドーの’92には痛い思いをしたことがありますが、
ブルゴーニュグランクリュクラスでははずれたことがありません。
もしかするとヴォーヌロマネ レシューショ’92(メオ カムゼ)以上のできかもしれません。
シャペルらしい力強さ、’92とは思えない濃厚さ
熟成感があって
間違いなく’92は今飲める唯一の90年代のブルゴーニュです。
そういえばグラン エシェゾー’92(モンジャール ミュニュレー)もよかった。


もう一つシャトー ベレール’88(サンテミリオン
まだ、タンニンがきついかもしれないと早めのデカンターをしたのですが、
心配するほどではなく
メルロー フランのセパージュだけあって充分今楽しめました。
噛めるようなしっかりした味わい
パーカーポイントの低さなどものともしないいいワインです。