さしすせそ


料理で「さしすせそ」といえば調味料を入れる順番
砂糖 塩 酢 醤油の順番で味を付けるという決めごとといわれています。
誰が言ったんでしょう?


そばやソーメンをゆでるときに差し水をします。
麺をきゅっとしめるんだとか。
誰が発案したんでしょう?


青物(あおもの)たとえばほうれん草を茹でるのに塩を湯ひとつまみ入れる。
青色が鮮やかに仕上がる。
いつ頃からそうしてるんでしょうか?


料理にも訳のわかんない「コツ」があります。


「さしすせそ」を無視すると変な味になってしまうか?
砂糖の粒子は塩や醤油のそれより大きいので一度塩を入れたあとでは
砂糖の甘さが入り込まない。と書いたものをみたこともあります。
うそ、うそ
たとえば魚を煮るときにはすべての調味料を合わせてから魚を入れるという
レシピ本がほとんどです。
こうやっても砂糖の甘みは魚にしみこみます。


麺のを茹でるときの差し水は
火力をガスのように調整できなかった昔、
ふきこぼれるのを防ぐための方法、というのが正解のようです。
今ならガスの火を弱めればOK。
差し水で麺にコシは出ません。


ほうれん草を茹でるのに塩を入れたのと入れない湯で湯で比べてみてください。
ほとんど違わないはずです。


意味のない決まり事に惑わされるのってほんとイヤです。


でも、もっとイヤなのが
最近、TVでやる
「○○」は体にいい
「○○」は体に悪い
のたぐいの番組。「おもいっきりーーー」とか「あるあるーーー」とか
それらしき実験がともなって説得力ありそうなのがさらに具合悪い。
科学的に正しくても表現の仕方で受け手のイメージは全く違うものになるものです。


「TVで放送することは正しいこと」って信じてる一般視聴者が多い中で
番組制作者の頭にあるのは
「ひたすら皆さんの健康」でもないし「間違った迷信を打ち崩そうとする純な心」
でもありません。
センセーションと視聴率です。


「健康」の一文字にくるまれた新たな迷信に気をつけろ!