熟成〜発酵〜腐敗
熟成話をさらに引きずってこんなお話。
冒険家 植村直己さんの本で知ったグリーンランドの「キビヤック」
グリーンランド北部に春先になるとアパリアスという
鳩より少々小ぶりの鳥がやってくるそうです。
材料
アザラシ一頭(肉と内蔵を除いて皮下脂肪だけ残したもの)
取れたてのアパリアス羽根付き内蔵付きでたくさん
アザラシを裂いたおなかにアパリアスを詰めておなかの皮を縫います
海岸においたままにして秋まで待つ
夏の間に気温が上がってアザラシの皮下脂肪が溶けて鳥の中に浸透していきます
秋頃からが食べ頃で翌年五月頃までは保たせられます。
と、こんな要領で、
毛をむしると骨を除けばみんな食べられるそうです。
もちろん生で
皮が特にうまいんだとか。
(ここからゲテモノ系に弱い方は読み進まないで!)
内蔵がドロドロになったのはたまらないご馳走で
鳥を両手に持って肛門に口をつけて吸うとーーーー最高!!!
イヌイット(エスキモー)の方々は
鮭を捕ると保存食用に乾燥させます。
取れたての鮭の内蔵のなかに溶けかけた小魚などあると
そのままほうばるのがおいしいと聞きます。
北欧にもニシンの熟成させたすごいにおいのものがあるそうですし、
日本でも鮒すしが有名です。
やはり、この手の熟成はある意味究極でしょうか。
あなた、どれなら食べられますか?