病院通い
もう立派な老人領域に達した私ですので、病院通いの割合が増えてきました。
昨年末より少しづつ進行していった腰痛が五月に入って坐骨神経にまで達し、これまで頼っていた様々な治療がいよいよ効果が出なくなってきて、20年ぶりに整形外科を頼りました。
椎間板ヘルニアの手術をした20年前に比べると、手術法も薬も驚くほどの進化をしていて、「手術もありかも」という素人の憶測は外れ、「これくらいなら投薬治療で大丈夫です」と診断されて、ホッと息をつきました。
幸い、この商売、お得意様に優秀な専門医がたくさんいてくださり、今回もかなり融通を利かせてくださり助かりました。
総合病院では当たり前のように待ち時間がそれなりにあるのですが、ふと周りを見渡すと、本を読んでいたのは30人くらいいた待合所の中で私だけ。私より人生の先輩が多いせいか、スマホをいじっている方も皆無。
皆さんどうしているかというと、ぼんやり、何もせず、じっと待っていらっしゃるのです。
私なんぞ、スマホで仕事関係の事務処理をこなし、仕入れのための連絡をし、読みかけの本に熱中していました。
病院の待合所=本が読めて嬉しい
という感覚は特殊なのかもしれません。
いつも申し上げていますが、読書が勉強のためになるとか、教養を深めるという考えは一切持っていません。TVを見たり、ゲームに没頭したりするのと全く同列の娯楽ですから、こんなに楽しみに使える時間をボーーーとしているなんてもったいない・・・と思ってしまうのです。
が、
これが「もったいない」と思うこと自体、貧乏性のなせる技なんでしょうねぇ。
ボーーーっとしていることができない人生ってある意味寂しいかも、と思った病院の待合所でした。
とにもかくにも、一回の薬の服用で、痛みに集中力を欠きそうになっていた坐骨神経痛が少し改善し医療の進歩に目を見張っています。