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:[料理] なくなるのか?お茶漬け
フードライターにして郷土料理研究の第一人者白央篤司さんのtweetで皆さんがどんなお茶漬け 漬物を食べているか?という問いかけがありました。
そういえば、お茶漬けって自宅で食べることがなくなりました。
様々なtweetを見るうちに気づいたことがあります。
お茶漬けって冷や飯が残っているから食べるもの。お茶漬けのためにご飯を炊くことってありません。
電気炊飯器ができるまでは、食事のたびにご飯を炊くことは贅沢でした。
私は料理屋に生まれ育ちましたので、幼い頃もご飯のたびに炊きたてがあったのですが、一般家庭では朝 炊いてお櫃に移し、昼などは間違いなく冷や飯であったかも。
因みにキャンプに使う飯盒って一人に一個ではできあがりの量が多すぎるのでは?とずっと思っていたのですが、軍隊では一回炊いて、それを一日かけて食べていたんでしょうね。
そんなご飯事情は昭和30年代までだったと思います。
近頃では一人暮らしでもある程度の分量のご飯を炊いて、即冷凍というのが一般的のようです。
つまり冷やご飯って存在しないのですね。
ついでに言えば、お茶を日常的に茶葉から入れて飲む家庭も少なくなりつつあるとか。急須が家にないなどという状態は私には想像できないのですが、実際そういう家庭が増えているのだそうです。
冷や飯があったとしても、ペットボトルのお茶でお茶漬けって「気分」じゃぁないでしょうね。
さらに言えば、漬物を常備する家庭が減り、自宅で漬物を漬ける方は少数派になっているそうです。
日常食を簡単にコンビニで、ということが頻繁になれば、お茶漬けの出番は皆無になるのは必定です。
「ご飯 お茶 漬物」 昭和の時代にはどこの家庭にもあたりまえにあったものがいつの間にか変遷してなくなったり、食べ方保存方法が変わったりしている今、お茶漬けは「昔 私が幼い頃にはお茶漬けって言う美味しい食べ物があって。。。」という時代がやってくるのかもしれません。