リハビリなるかぁ?


お聞き苦しい自慢話をここでしても仕方のないことなのですが。。。実はジャズベースの演奏では、素人を騙すくらいのレベルはいつでも保って入れられると思っていたのです。


学生時代にはそれなりに名前の通ったビッグバンドに所属して、当時のアマチュアバンドのおいしいところはかなり経験できる環境で、それなりに熱心に練習もしていました。


卒業後も10年くらいは地元のビッグバンドやコンボにも参加し、それ以降も飛び飛びには演奏する機会があって、「素人騙せる」自信はあったはずでした。


ピアノや管楽器と違って、1日練習しなければ衰えるというほど繊細な楽器でもないと言えるのかもしれません。


が、
妄想は妄想のままで、静かに現役を退いていた方が良かったのかもしれません。


学生時代のバンドの60周年記念コンサートで「一曲いかがですか?」という嬉しいお誘いをいただいて、ウキウキとずいぶん久しぶりにウッドベースを引っ張り出して弾いてみたのです。


いやいや素人騙すなんておこがましい、握力は衰え、譜面は読めない、大きな音は出せない。。。。果ては何十回と弾いたおなじみのチューンを一曲弾きとおすことができないのです。


まるで、息子の運動会で韋駄天自慢のお父さんの、地区大会決勝進出くらいの自慢の脚が、すでに遥か彼方の過去の出来事、美しく誇張された妄想の類であったことを走ってみて、足が絡まって転んでみて初めて思い知らされるのと同じようです。


まずい  まずいです。


あと20日程度、毎日練習してもリハビリはなるのでしょうか?



昔は、バンドのリサイタルではOBバンドの演奏は、「あんなに上手かったあの先輩がヨレヨレ」という微笑ましいひと時を提供するプログラムであったはずなのに、近頃のOBたちは生活と心のゆとりがあるのか皆「いつ練習してるの?」とききたくなるほど上手いのです。そんな連中に私のこの体たらくは見せられません。


せめて「あれ?あの先輩演奏に参加してたっけ?」忘れられてしまうくらいにひっそりと目立たないでやり過ごせる程度に失敗しない演奏ができるように練習しなくては。。。。