子供OK?


佐久のあるイタリアンレストラン ご主人のブログをたまたまFBシェア経由で知りました。


こんな記事が書かれています。


いい文章です。


同じ料理人から見ても気持ちが素直に表れていて好感が持てます。同業者として「わかるわかる」と10万回言いたい気持ち。遡って記事を拝見しても文章がよくこなれていて、私なんぞ目標にさせていただきたいブログです。



さて、
果たして、大人の空間を目指したいレストランでお子さんの来店を受け入れるべきかいなか、難しい選択です。


特にホール形式のレストランでは小さなお子さんが落ち着いた場の雰囲気を壊してしまうこともあります。とはいっても、酔っ払いのオジサンや奇声を上げる若い女の子だって子供以上に始末が悪いことだってあるのも事実です。


様々なケースと、土地柄、客筋によって一概に良い悪いを決めつけることはできません。





自分の店を考えてみると、幸い個室だけの営業形態ですので、お子様が少々賑やかでも別の部屋のお客様の迷惑になることはほとんどなく、「どうぞ、お子様もご一緒に。そのための個室ですから」とお伝えしています。


振り返ってみても、この30年間で廊下を走り回ったり、部屋の備品を壊したりした困ったチャンは二組だけ。さすがにこの時はいらっとしましたが、このケースだけを取り上げてお子様入店禁止にすることはありませんでした。むしろいい大人にいらっとさせられることを思えば、子供が絡んだケースは極小であったといえます。




さらに振り返って、自分の家族はどうであったか?


すでに成人している子ども達三人が小さな頃、レストランで騒いだり走り回ったことはなかったと思います。たぶんない。いや、公共の場でぐずったりしたこともありませんでした。


特に厳しくしつけたわけでもないのに、幸いにして。。。なのか、たまたま。。。なのか、(連れ合いに言わせれば私の教育のたまものというかも)それなりの高級レストランでもこまったことはありませんでした。むしろ酔っ払いオヤジよりは良い客であったと思います。


志摩観光ホテルメインダイニングでも、香港福臨門ほか高級店、高級ホテルダイニングでも、名古屋ほかけでも。幼稚園児が普通に食事を楽しんでいたように見えました。



当然のように、大人の場である高級フレンチなどには行きませんでしたが、小さな子供がいても、ホテルや中華料理店ならば高級店でも子供を受け入れてくれますし、レストランの常連になれば、家族のことも知ってくださって快く引き受けてくれることもあります。


今振り返れば、子供が大きくなるまでの期間なんて人生の内でほんの短い時間です。


無理をせずに、柔軟にしなやかに考えれば、楽しい食事の時間を過ごす場所と時間は案外あるものです。


店に「○○禁止」と公に言わせないための客のあり方も、お互いを思いやって考えることができるかも知れませんね。