甘酒
10年くらい前まで、35年間にわたって大晦日に甘酒作りをしていました。
神社のお手伝いで一回一石の分量
一石といっても想像できないでしょうね。一石は10斗 100升 1000合
できあがりは2.5倍なので、2500合 おおよそ3000人から4000人分を私一人で作っていました。
考えて見たら35年で14万人分
しかもご奉仕(ボランティア 無給)
お節料理で一週間にわたって身体を酷使しし、すべての仕事を終了した後、深夜12:00にむけて甘酒作りをするのです。身体はヘトヘトでした。(初詣客に配られていました)
一年一回とはいえ、それだけ甘酒を見ているともう食べる気も作る気もなくなってしまのですね。
ですから、甘酒を自分の献立に取り入れる日が来るとはとうてい考えられませんでした。
ところがお得意様の杜屋さんご夫妻がご来店の時、「はい、これお土産です」と渡してくださったのが米麹の発酵からご自身で作られた甘酒でした。
杜屋さんが作るものに不味いものがあったことはありません。仕事中でもさっそく頂戴すると、これが激旨なのです。
いままで食べたことのない美味しさの甘酒(バニラ入り)
スタッフとともに「えっ!なにこれ!」という衝撃。
私の甘酒の考え方が一口で変わってしまいました。14万食もつくったのに(とはいっても甘酒の素を使った甘酒)
すぐに自家製の作り方を杜屋さんにお伺いし、塩麹作りに凝っている連れ合いにも話を聞き、持っているレシピ本にも目を通し、webでもいくつかのレシピを参考にしつつ。。。。。
米麹は近所(歩いて一分)のケンちゃん(糀屋さん)の米麹で作ってみました。
この甘酒がなかなかいい出来。
ご奉仕で14万食作ってきた甘酒とは別物です。
献立に載るはずもなかった甘酒の登場です。