ラーメン通の舌にはついていけないかもしれない


ものすごく久しぶりに家族でラーメン屋さんにでかけました。


ラーメンは大好きな料理なのですが、地元で正しく高い評判を聞く店がなかったこと、東京へ出かけたときでも行列に耐えてまで家族でラーメンを食べることを支持してもらえないこと、ゆえに長くラーメン屋さんののれんを家族でくぐることがなかったのです。


が、ふとしたきっかけで、とある地元のラーメン屋さんに伺いました。



私が注文したのは濃厚豚骨魚介系スープの太麺(これが人気だそうです)


白ネギはとても繊細に白髪ネギに刻まれ、チャーシューも柔らかくたっぷり、なのに自慢のスープは豚骨も鰹節(たぶん宗太鰹?)も煮干しもそれぞれが主張しすぎていて全体の調和がとれていないように感じられます。麺はゆで汁を使い回しすぎているのかぬめりが強くてすすっとは口に入っていきません。


そしてなにより味が濃くて強い。


メニューには「化学調味料を一切使っていませんので、最初の一口に物足りなさがあるかもしれませんが全部を食べるうちに満足感が広がります」といった表示があるのですが、私の舌には最初の一口から「濃い!」


んで、味がばらばらでおのおのが主張しすぎ、素材を足して足していくスープは考えすぎなんじゃぁないか?と思えてなりませんでした。


というのは、あくまでもう若者の舌にはついていけない私の超個人的な感想です。


しかし、若い方々はこの濃厚な味を求めているというのも事実なんですね。濃い味を求めがちな私の若い時分でもここまで濃い味を美味しいと思っただろうか?


巷では出汁の素で味覚を壊されてしまった若者の舌には濃い味しか通用しない・・・などという言説も聞きます。化学調味料で破壊されたかどうかまではよくわかりませんが、少なくともこの味は世代間格差というよりも、日本人の味覚が明らかに変わりつつあることの証であるような気がします。


もちろんあっさり系のラーメンの存在もあるでしょうし、すべての若者に支持された味かどうかは判断できませんが、私が外でラーメンを食べる意欲はさらに減退してしまったことは間違いありません。


日本料理の私の舌の標準値が世の中で通用しない日も間近ではないか。。。と思わされたラーメンの日でした。